自然の摂理から環境を考える
 
外圧=内圧の原理と欠乏という概念
108853 カンブリア大爆発の原動力は種間闘争圧力
 
斎藤幸雄  ( 42 愛知 建築士 ) 06/04/11 PM11 【印刷用へ
カンブリア紀に現存する動物の原型のほとんどが登場した(=カンブリア大爆発)といわれてきますが、最近の研究により、それ以前の時代を含め進化の過程が明らかになりつつあります。

カンブリア紀以前の9億年前〜6億年前に起きた進化の「うねり」があり、それに続きカンブリア紀の進化の大爆発という過程があったと考えられています。

■先カンブリア紀末期(9億年前〜6億年前)
エディアカラ動物群に代表される動物の化石群に見られる多様な生物が登場。最古の多細胞動物群に属す軟体性動物の化石。

エディアカラ動物群が出土する地質年代と、その次の発見される化石動物群の地質年代には隔たりがあることから、進化の形成過程の中で途絶えてしまった側枝であり、現在の生物とは全く関係が無いと考えられていたが、現在では次の進化の大事件(カンブリア爆発)が起きるまで生存していたと考えられている。

また、エディアカラ動物群の内部構造の特徴は明らかになっていないが、遺伝的な変異が起こった年代を測定する分子時計によれば、10億年前〜6億6000万年前までのあいだに、各動物門の内部体制がすべて出揃っていたと考えられている。

■カンブリア紀(5億4300万年前〜5億3800万年前)
バージェス動物群に代表される動物の化石群に見られる多様な硬い殻を持つ生物が登場が登場。

「現存する動物の原型のほとんどが登場」といわれていたが、動物の内部体制がそれ以前の1億200万年〜5億年以上前までにすべて出揃っていたとすると、より正確には「現存する全ての動物門が体を覆う硬い殻を突如として獲得した」出来事だと考えられるている。
 
■カンブリア大爆発の原動力は?
先カンブリア紀末期〜カンブリア紀に起こった進化の過程は、

・カンブリア紀の少し前は地球全が氷で覆われるような超寒冷期が繰り返しあった。その過酷な「自然外圧」に適応するために、遺伝的な変異の可能性に収束⇒内部体制の変異・多様化。ただし、外部形態は軟体性動物のまま。

・カンブリア紀になり「自然外圧」が低下することで生物の数が増大、それにともない「種間圧力」が増大、外敵闘争に適応するために硬い殻を獲得。より生物の多様化が進行。

そうだとすると、カンブリアの大爆発という進化上の大事件の原動力は、「自然圧力」に替わる新たな圧力=「種間圧力」の対象化にあったと言えそうです。

 ここにも、新たな闘争圧力=活力源を獲得することで生物は進化してきた、という自然の摂理が見て取れます。
 
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