2006年12月08日
日本人はウンチを処理するために、石油を輸入している?!
11/29の「資源=物」ではなく「資源=エントロピーの低さ」の話に衝撃
をうけた、元リサイクル好きなかっし~です
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空き缶・空き瓶
紙パック
発泡トレイ・ペットボトル
新聞紙・チラシ・雑誌(←全部別の資源だそうです)
ぜ~んぶ、環境にいい事してるなって思ってセッセと分け分けしてました
でもその後のリサイクル処理にどれだけのエネルギーが費やされているかなんて、ちっとも考えてなかったです
(ちなみに今は何でも回収してくれる自治体なので、全然やってない・・・
)
前回書いた下水処理も、この観点から見たら、何かありそう
リサイクル=環境にいいことって思ってたあなた :
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突然ですが、人間は1日に平均で男性5.5回、女性で7.2回トイレに行くそうです(男女の違いは身体的違いが影響)。この中に、女性のお化粧治しなどの回数は含まれていないので、純粋にこの回数だけ、排泄していることになります
そしてこれらが流されていくのが、前回の下水処理施設
下水処理施設の仕組みは以下の通りです

簡単の説明すると、
色々混ざって流れてきた水を、水と汚泥にわけ、
水微生物(バクテリア)分解+塩素での消毒
海河川に放出
汚泥汚泥処理施設に運ばれ
埋め立てや様々なもの(肥料やブロック、燃料化など)に形を変える
というわけです
当然、これらは工業施設のため、この処理には莫大な設備建設費、維持費がかかっています

(借金返済に70%以上も費やしてるのもヤバイですが)25%を維持費に費やしています。
維持費は、人件費や修繕費なども含みますが、大概は、設備を動かすためのエネルギー代です
これだけをエネルギー代に費やす=エネルギーを消費しているということ
岐阜市下水道事業H17年度統計データをみると、処理人口35万5610人に対して、4つの下水処理施設を維持するために
電力量
2112万7426kwh
重油使用量
150万2113リットル
が使用されています
日本が直接輸入している重油量はH17年度で約275万キロリットル
1キロリットル=1,000リットルなので、岐阜市の処理施設で直接利用されている重油量だけでも、約0.05%を占めています
※ここでは、電力発電のために使用される重油量は加味されていませんので、実際にはもっと上がることになります。
日本国民の0.2%の人の下水を処理するために、これだけの量を使っているわけですから、全国民となると・・・
(
を処理するために石油を輸入する、これが日本の現実です)
さらに、これは単純な下水処理施設にかかるものだけなので、汚泥処理施設はまた別となります
汚泥から作られる肥料やレンガなどは、これだけの自然エネルギーを消費して作っているため、環境への負荷も当然
なります
しかも、下水道の普及により、下水処理量が増えれば増えるほど、人々の清潔志向とあいまって、処理スピードを上げていく必要があります。そうなるとさらに環境負荷は
なるわけです
一方で、昔ながらの下肥はというと、自然エネルギーを消費せず、じっくり微生物によって発酵させ、作り出しています
環境負荷の差を考えれば一目瞭然です
環境にいいことのように思えるものが、実は環境への負荷を高めているだけだったというわけです。
自然の摂理を無視しているわけですから、どこかでおかしくなるのも当然ですよね
※ちなみに千葉県で作られたし尿汚泥肥料から基準地を超える水銀が検出されたということもありました。まぁなんでもごっちゃになって流れてきた下水を処理しようというわけだから、こうなること、素人でも想像つきますよね
- by kasi1106
- at 22:53


comments
【確かに膨大なエネルギー消費ですね】
日本では汲み取り便所が縄文時代からつい最近まで便所の主役でした。が昭和20年代に便所の水洗化が進みそれに合せて下水道及びし尿浄化槽の普及が著しく発達し、その結果汲み取り便所は殆どなくなりました。
し尿は、農耕にとって非常に重要な資源でしたから、昭和30年代まではまだ大都市でもし尿汲み取り桶の山積みが普通に見られたそうです。植物が生長するに必要な栄養素(BOD、窒素、燐)のうち有機物(BOD)は自然界に多くありますが、窒素、燐は少ないのです。ですから窒素、燐があると植物は多いに繁殖するのです。その結果湖でのアオコ、海での赤潮が大量発生するのです。
また今、日本では窒素、燐が不足して輸入しています。世界的に見て燐は重要な戦略資源になっているようでアメリカなどはリン鉱石の輸出規制をしています。もったいないですね。
ところで便所を水洗化にするとどんな問題があったのか?
汚物を流すに必要な水量(一人当たり1日の汚物量約130gを流すに使う水の量は、50L=50kg)は、汚物量の400倍近くの容量、重量が必要になります。その結果昔のような汲み取り方式では大変な作業になるので回収不可能になったそうです。→都市に衛生上の問題が多発した結果、法規上、汚物処理した「し尿」排水も、公共水路や川、湖に流す事を承認したようです。→栄養の高い排水が公共水路や川、湖にながれ公害問題となったです。
まだまだ 便所と浄化槽の歴史を調べるとおもしろい話が色々ありましたから、またの機会にお話します。
子供のころ祖父母の家のトイレって暗くてくさくて、
怖い!って感じでした。
汲み取り式もまだまだのこってたし。
それが、今では、水洗があたりまえ。
当時、水洗になるっていいことだと思ってたけど、
かっし~さんの投稿よんでこんなにエネルギーを使うものなんだ!!
って驚きました。
他の生物の役に立たない仕組みを作って、
衛生的=いいことって思い込んでたと気がつきましたぁ。
コメントありがとうございます♪
>中年のおじさんさん
日本は窒素やリンをわざわざ輸入しているとは驚きです!!
しかも水洗化への流れも興味深いですね~。
前回のお話で、「水洗化により河川がきれいになった」というデータがあったのですが、正確には、「し尿排水を河川に流すのをやめたからキレイになった」ということでしょうね。
また、色んなお話、聞かせて下さい。
>うん子さん
“他の生物の役に立たない仕組み”ってまさにその通りですね!!『人間だけが』よくなることしか考えてない仕組みってことですよね。それなのに、環境にいいとか言ってるのって、めちゃくちゃ変ですよね~
糞尿は偉大なる肥料であり、エネルギー源です。今でも肥溜めに入れてさえ置けば他の資源のリサイクルよりもずっと簡単に利用できる筈なのに、下水処理の段階で他の有毒物と混ぜてしまうなんて愚の骨頂ですね。混ぜればエントロピーが増えてゴミになる事は明らかです。あまりにも愚かな処理法を行っている役人達はどうしようもないですね。理系的素養や自然に対する感覚がないのでしょうか?良心がないのでしょうか?
「肥溜め」「汲み取り式便所」を復活させるには色んな障害があるでしょうが、最低、現在の下水処理のように大規模で無差別のものではなく、糞尿(等)専門の小規模なもので、小動物や微生物を最大限利用したものにするべきだと思います。勿論石油を使わないもの。「現代の肥溜め」ってところでしょうか。
かっし~さんの糞尿シリーズは本当に面白く、私の主張の裏付けとなる資料も満載です。今までの3回は全て私のブログ<雑草の言葉>にTBさせて戴きました。今回の記事も12/3の[動物として最低限果たすべきこと]の本文ならびにコメントの呼応の部分に是非とも使わせて欲しい内容でした。(私のほうは一旦もう終わってしまいましたが。)糞尿シリーズはまだお仕舞いにせずに続けて欲しいと思います。現代の「肥溜め」が復活するまで・・。
はじめまして。
ウンチからエコというブログを書きました。
バイオトイレの話です。
ホント、知れば知るほど、めちゃくちゃなことが
多くて、環境問題には、気が滅入りますが。
やれることはやっていこう!と思ってます。
とても、勉強になるブログでありがたいです。
また、訪問させていただきます。
>雑草Zさん
いつもありがとうございます。
確かに下水処理の段階で色んなものと混ぜたものから、良いところだけを取り出そうという発想は、よく考えたら色んなところで無理が生じていますよね。
私も雑草Zさんのブログ読ませて頂いています♪
私とは違った視点からのアプローチもあり、大変勉強になっています。一旦終わってしまったとのことですが、また機会があればぜひ書いて下さいね!!
>natsuさん
初めまして☆コメントありがとうございます。
バイオトイレの話は、ちょうど昨日、他のブログメンバーから教えてもらったばかりだったので、natsuさんのブログ、勉強になりました♪
私も、また訪問させて頂きますので、宜しくお願いします。
エコロジカルサニテーションという考え方があります。簡単にいうと「し」と「尿」を分離させて「尿」を液肥として活用するというものです。下水道処理システムで失われてしまう貴重な資源(とくにリン)を回収して食物連鎖のサイクルの中に組み入れることが大きなポイントとなります。そのためのシステムを組み込んだバイオトイレがありますので、よろしければご参考に。